カフェとマックとコメダ

Parisにもマックはあります。しかも、カフェを愛するフランス人はマックなんて(失礼)箸にも棒にもかけないだろうと思いきや、結構流行ってます。数日の滞在でなんとなく感じたのは、目的とポジションが違うということ。

カフェの目的は、「時間を楽しむ」こと。
カフェにいるお客は平気で1~2時間は喋り続ける。日本と違うのは男同士でも良く喋ること。同僚と、旧友と、質の高い時間を過ごすことを目的とする。だからコーヒーもスイーツも料理も高いレベルが要求される。20ユーロくらい払うこともあるが、その価値はある。

対してマックは、とにかく「手早く効率的にエネルギー補給すること」を目的としている。現代人は時間に追われている。常にカフェでゆっくり時間を楽しむわけにもいかない。もちろん、もともとフランスにもファーストフードの必要性はあり、パン屋には作りたてのサンドイッチを買って食べれる、イートインコーナーがある。予算はエスプレッソ込みで6ユーロ。より忙しいパリっ子は、歩きながら or 地下鉄の中でフランスパンを左手に、サラミを右手に持ち、かじりついたりする。女性であっても基本的に人目は気にしない。

ふと思うのは、日本には吉野家、ラーメン屋、立ち食いそばなど、ファーストフード文化は栄えているけど、会話と時間を楽しむカフェ文化は根付かないだろうな~ということ。名古屋には喫茶店文化があり、コメダみたいな安心して入れる喫茶店チェーンもある。ただ、やはり位置づけとしては、カフェとマックの間のような気がする。
いい悪いではなく、日本人には「時間を楽しむ」という土壌がないのかな~。

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